不動産価格もAIが決めてくれる時代?

不動産価格もAIが決めてくれる?
AIのアプリで売り買いの値段やランニングコストまで計算してくれる。

不動産業界では、AIの活用が始まっています。
日本の不動産市場は、世界の中でも透明性が低いと言われています。
その一方、近年では金融業界における「FinTech(フィンテック)」に続き、「Real Estate Tech」とも呼ばれる不動産テクノロジー企業が続々とベンチャー・キャピタルからの出資を受けて急成長を遂げています。

そんな中、不動産AIの活用が活発になってきており、マンションを売買の場合の推定価格を30秒程で教えてくれて、マンションのランニングコストまで教えてくれるものも登場しています。
価格の推移もグラフ化してくれているので、いつ売るか?を視覚的に理解しやすい作りなっています。
その地域の平均値も教えてくれますので、自分が売買する時の目安にもなります。

マンションは値動き等が激しい為、AIでデーターを集めて分析するのは得意とするところなので、かなり信頼度が上がってきています。

また、「おうちダイレクト」というサービスでは、売主が部屋の写真を撮って、インターネット上で売り出しをします。
自らが不動産を売り出すため、売却仲介手数料は0円です。
今までは考えられない事です。
もちろん、高齢化社会になってきますので、対面の従来のやり方が全くなくなるという事はないと思います。
しかし、不動産ポータルサイトがそのまま仲介業をおこなうというこのモデルは、今後、不動産ポータル各社のベンチマーク的存在になるかもしれません。

AIの建築家

f:id:Architect-naoko:20180124211527j:plain

もう、建築家は必要ない?
Googleがついに建築分野に参入!

人間がクリエイティブな仕事にむいているというのは嘘であり、十分なデータがあれば人工知能でも芸術作品が生み出せるのだそうです。
建築も例外ではありません。
GoogleXが、「ジェニー(Genie)」という開発コードで呼ばれる技術を開発中で、すでに開発段階は終えているそうです。
Google X統括のアストロ・テラー氏によると、早くて5年で世に出てくるという事です。
これは、現在のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデル)を超えた“ウルトラBIM”ともいえるシステムらしいです。
これにより、Googleは1年間に1200億ドル(約12兆円)もの収入が見込めるようです。

もちろん、ソフトウエア―なので人間が操作しないといけないとは思います。
しかし、GoogleXが開発しているという事は、Google Earthのように誰もが直感的に操作できるようなソフトに仕上げてくるのではないかと思われます。

Google Earthの登場もかなり衝撃的でした。

AIを使用して、誰もが専門家の分野に参入できるようになるかもしれません。

AIはモノづくりを変えるのか?

f:id:Architect-naoko:20180203173254j:plain

3Dプリンタで24時間で建てられた家、費用約115万円。

AIはモノづくりを変える?

人が頭に描いた物を、そのまま形にできる時代が来る!

3Dプリンターの発展が目覚ましく、最近では車や鉄橋や住宅まで作れるようになっています。
何百万もしていた3Dプリンターも、普通にデパートの店頭に10万円を切る価格で並んでいます。
プリンター素材も様々なものが開発されていて、従来の樹脂のものからコンクリート、特殊合金等々、素材開発も競って行われています。

またプリンターの大きさや形状も様々で、鉄橋をプリントアウトしながら川に橋を掛けていくものまであります。
一番優れている点は、モノづくりに金型やラインが必要なく、プリンター1台で完結できオーダーメイドが容易で24時間稼働が可能な事です。
そして、何と言っても人件費がかからない事でしょうか。

もちろん、機械なので故障したり不具合が出たり、まだまだ改善しなければならない点も数多くあります。
また、3DプリンターにAIが搭載されている機種は、まだ少しかありません。
それでも、進化の速度は想像を遥かに超えるものがあります。
まさかこれ程の速さで、家庭用3Dプリンターがデパートの店頭に並ぶ日が来るとは想像できませんでした。

AIは確実に、私達が想像した世界を形にしていってくれるはずです。

AIのスピード感は、すでに想像を超えているかもしれません。

旅の記録

旅の記録はどうしてる?

私的な旅の記録でも、誰かの役に立つことがある!

旅の記録は建築のものしか残していません。
私的な旅の記録が、誰かの役に立つとは思えなかったからです。
しかし、そんな私的な記録でも参考にしたいというリクエストのあったのでドイツについて書いてみます。
ドイツでしか体験できないものは、やはり本場のクリスマスマーケットです。
他のヨーロッパの国々でも開催されますが、歴史や規模が段違いです。
11月最後の週末からイブの前夜まで行われます。
冬にドイツ行かれる方は、クリスマスマーケットをぜひ体験してみてください。

最近は日本でもクリスマーケットは開催されているし、わざわざドイツまで行くほどの価値があるのかと思われる方もいるかもしれません。
しかし、本場ドイツのクリスマスマーケットは圧巻です。
他のヨーロッパのクリスマスマーケットと比べても桁違いです。
観光客ももちろん大勢訪れますが、クリスマスマーケットは地元の人もこの時期を心待ちにしており、必ず訪れます。

一年で一番大切なクリスマスを、

堅実なドイツ人がどんなに大切にしているか
そして子供から大人、お年寄りまで、このクリスマスの日を指折り数えて、クリスマスマーケットを楽しんでいます。
毎年クリスマスマーケット毎に、オリジナルのマグカップが作られます。
そして、クリスマスマーケットでグリューワイン(ホットワイン)を注文すると、このマグカップに入れてくれて持ち帰ることもできます。
記念に何年もこのカップをコレクションしている方も、大勢います。

ぜひ、この時期にドイツを訪れる際は、クリスマスマーケットを体験してみてください。
いかにドイツの人々がクリスマスを心待ちにし、キリスト教が生活の基盤であるかを
実感できます。
そして、老いも若きも一瞬で、おとぎの国にいるかのような魔法にかけられてしまいます。
この魔法のひと時をぜひ味わってみてください♪

旅での歴史認識

日本は何をして、何をしなかったのか?

きちんとした歴史認識を持って、旅に出よう!

10年ほど前、マレーシアのクアラルンプールで、働いていました。
休暇を利用して、マレ―シアのボルネオ半島にある首狩り族で有名な先住民族「イバン族」の家を見学させてもらいました。
今でも昔の暮らしを大切にしている彼らの生活は、とても素朴で自然そのものでした。
酋長の家にお邪魔させていただいた際に、ふと見学記帳が目に留まり読ませてもらいました。
色々な国の人が記帳を残していましたが、日本語で「わが日本軍は、ボルネオ解放の為に命を賭して戦いました!」「わが日本軍はボルネオの為に尽力しました。」という書き込みがいくつかありました。
それを見て、ザラっとした心に織がたまるような気持になりました。


旅行から帰って2週間ほど経った会社の帰りの電車の中で、読みかけの日本語の小説を立って読んでいました。
突然目の前に人が立ち、「お前は日本人か?」と高齢のマレーシア人に責めるような英語で聞かれました。
私は驚き、何も言わずにその人の顔を見ました。
その老人は興奮の為どもり、半ば叫びながら「目の前で、日本兵に父親を刀で殺された
!」
「私は何度も何度も、殺さないでくれと頼んだのに、聞き入れてはくれなかった!」

「おまにその時の気持ちがわかるか?」と訴えてきました。

私は何が起こったのか一瞬理解できませんでした。
電車の中は一瞬で静まり返りました。
恐怖のあまり、周りの人たちに目で助けを求めました。
マレーシア人の中年のお母さんが、「この子には関係ないよ!」といってくれました。
しかし、その老人は嗚咽を漏らしながら、今まさにお父さんが殺されれいるかのように、私に訴えてきました。
その老人に、私は全く何も言えませんでした。
マレーシアで日本兵が何をして、何をしなかったのか、私自身がよく知らなかったからです。
私は次の駅で逃げるようにして降りました。
次の日から、しばらく会社へは車で通いました。

マレーシアはとても親日家の人が多い国で、マレーシア人はとても穏やかな民族です。
私がたまたま、そういう人に出会ってしまっただけかもしれません。
マレーシアに旅行して怖い思いをしたという旅行者を、あまり聞いたこともありません。

日本軍がマレーシアを占領していたのは、事実です。
私は未だに、日本軍が何をして何をしなかったのか、よく知りません。

もう一度きちんと自分なりに日本の戦争の歴史に向き合ってみようと思います。

旅の投資配分

旅の投資配分は?

特別な体験をターゲットにして、一極集中で投資しよう!

旅の醍醐味は、そこでしか体験できないことをすることですよね。
私が住んでいたオランダは、花の種や花の株の取引市場が盛んで取引市場が世界一です。
花の取引市場は、日本の築地市場のように観光客が絶えません。
その中でもダントツの取引量が多いのは、皆さんもよくご存じのチューリップです。
オランダには有名なチューリップのキューケンホフ公園があります。
この公園のすごいところは、チュウリップだけで構成されている公園であり、しかも毎年3月中旬~5月上旬しか開園していません。

閉演している10ヵ月間は、ウインブルドンのテニス場のごとく、チュウリップを大切に育てているのです。
そして、これはあまり知られていませんが、

本当の見ごろは1週間程なのです。
やはり花なので桜と同じです。そして毎年桜のように見ごろが微妙にずれます。
見ごろは、4月半ばのだいたい1週間程度です。
住民達はこの時期になると、「そろそろだろうか?」「うちは今週行ったけど、開花までもう少しという感じだったよ!」などと情報交換しあいながら、ベストのタイミングを計り訪れます。

旅行者は、そこまで日程を調整できないという方もおられるでしょう。
その場合、1週間の滞在予定だったとしたら、4月の中旬を狙い目にし行きたい場所だけを決めておきます。そして地元の人に聞きながら1週間のうちの中でベストなタイミングを図ります。
公園に行かない日はゴッホミュージアムに行くなど、天候に左右されない場所を組み込んでおくとよいと思います。

オランダに旅行に行かれる際には、ぜひ4月の中旬を狙ってキューケンホフ公園を訪れてください。
そして、世にも美しい最高の瞬間を五感で堪能してください。
咲き誇るチュウリップの放香、花々を揺らす風の音、意外と肉厚で滑々とする花びら、
そして世の中に、こんなにも沢山の色というものがあるのかと思わせる、チューリップの際乱れる姿の中で佇んでみてください。
きっと、誰もが得も言われぬ恍惚感を味わえることでしょう♪

旅先で出会う意味

その場限りの出会いに意味はあるのか?

その場限りでも、互いに救われる出会いがある。

私は建築マニアなので、気に入った建築を見に行く為に何日もかけて辺鄙な場所へ出かけていきます。何年か前、スイスの片田舎に、ズントー(スイス人の建築家)が設計した長屋住宅を見に行きました。

建物は個人宅なので、外側からそっと見学させてもらおうと思っていました。
ふと見ると長屋と長屋の間に、通り抜けできる通路が一本通っていたので、その通路をゆっくり歩きながら両脇の長屋を見ていました。

通路で咲く花を窓辺に飾っている家があり、つい立ち止まってしまいました。
ふいに中にいたおじいさんと目が合ってしまい、手招きされました。
これは注意されると思い、素直に謝って許してもらおうと、玄関に近づきました。
すると、「久しぶりではないか、お茶でも飲んでいってくれ」と言われ中に招き入れてくれました。

内心これはまずい展開になったと思い、正直に話すことにしました。
「自分は日本からこの素晴らしい長屋を見学する為にやってきました。勝手に覗いたりして申し訳ありません。」と謝りました。
おじいさんは、私をたまに来るデーサービスの人だと勘違いしていたそうです。
そして「驚いたな!極東からこんな、老いぼれの住む家を見学しに来たのか?」と心底びっくりした様子でした。

私は夢中で、この家の素晴らしさや、設計したズントーの素晴らしさを聞いてもらいました。おじいさんは、私の話に耳を傾けてくれて、「今年一番の嬉しい訪問者だ。」と言ってくれました。

長生きしていたら、極東からはるばる、日本人が訪ねてきてくれるんだなあ。
膝を悪くしてからは、殆どどこにも出かけられず、最近はふさぎ込んでいたと話してくれました。

私は、初めて会ったスイス人のおじいさんを、とても身近に感じることができました。
そして、通りがかりの人と自然と交流を即すこの住宅の素晴らしさを実感しすることができました。

この出会いは、時間にするとほんの30分くらいです。
このおじいさんに再び会う確率は殆どないかもしれません。
しかし、ほんのひと時の出会いでも、一生心に残る出会いがあるものです。

先日、悲しい旅の出会いを書きました。
どちら出会いも思い出深い出会いです。
二度と出会うことがない人達かもしれません。
しかし、出会ったことにより確実に私の中で何かが芽生えた出会いでした。