旅で体感する

知識として知っているだけでは、自分の問題として捉えたことにはならない!

旅に出る醍醐味は何といっても、その場を体感すること

旅に出て、その場の日常を目の当たりにすると、自分に突き付けられた問題として湧き上がってくるものがあります。

実際体験してみて、恐怖に近いようなものを実感したことがありました。

10年ほど前、祖父の家に遊びに行き、昼間ショッピングセンターに買い出しに行きました。

そこには、高齢者しか、本当に全く高齢者しかいませんでした。

都内で見かけるベビーカーを押すママなど、高齢者以外の人をただの一人も見かけませんでした。

驚いて「今日は老人会かなんかあったの?」と大声で聞いてしまいました。

祖父は驚く私に逆にビックリしたように、「この辺は昼間、老人しかいない。」

これが日常なんだと教えてくれました。

地方では、それが日常の風景だという方もいるでしょう。

TVや本などで高齢化社会は嫌になるほど取り上げられているので、高齢化社会になってきている事を知らない人はいないでしょう。

ただ、都市で暮らす自分の認識とは、ものすごく大きな隔たりがあります。

自分は高齢者社会については熟知しているつもりでいました。

恥ずかしながら、学会で高齢者に関する論文を2本も発表しています。

それでも、実感としては本当に理解してはいませんでした。

しかし実際に実感したことで、

「世界が体験したことのない、日本の未来の超高齢化社会

について真剣に考えることが多くなりました。

本やTVや写真では伝えられない、空気感というものを体感して初めて五感で、その問題を認識できます。

その場に出かけて行って、場の空気感というものを目の当たりにしないと、本当の実感は得られないのではないでしょうか。

旅に出かけ、何気ないその日常を体感すると、ごくたまに湧き上がってくるような体感を経験することがあります。

旅に出るのは、そんな経験を欲しているからかもしれません。

強烈な体感は、自分の思考をいとも簡単に、変えてくれます。

また旅に出て、何か強烈な体感をしに行こう!